簡単カレーパーティー-高級＆手作り超え?!

レトルトカレーで解決！原材料は市販のルーより健康的かも

超簡単な解決方法、レトルトカレー。
何だよって言わないで。

レトルトカレーって種類が豊富で高級なものも多く出ているのはご存知の通り。パーティーなら１食100円の安いレトルトは使いません。高級カレーを複数用意してぜひ食べ比べてください。

高級レトルトっておいしい。すごくおいしい！
家庭でこの味は出せないってくらいおいしい。手作りには手作りのおいしさがありますので、レトルトのほうが上とは言いません。でも、市販のカレールーではこの味は出せないです。

レトルトカレーって体に悪くないのかな？と思う方もいるでしょう。
科学的に全く問題ありません。毎日食べ続けるとなると栄養的によろしくありませんが、そうでなければ大丈夫。

保存料なし

レトルト食品は保存料が使われておらず安心です。高圧高温で殺菌したうえで、アルミパック封入することで保存料を使わなくても長期保存を可能にしています。

油脂が少ない

これが重要。ルーを使った手作りカレーよりレトルトが安全かつおいしい理由でもあります。

市販のカレールーって冷めると固まりますよね。あれはカレールーには多くの油脂が使われているから。多くの場合動物油脂とパーム油が使われます。
パーム油は飽和脂肪酸を多く含みその量は45%。飽和脂肪酸の多い動物性油脂の豚脂ですら38%ですからその多さは目を見張ります。

この多すぎる飽和脂肪酸が問題で、飽和脂肪酸は健康に良いとされる不飽和脂肪酸の吸収を阻害することが知られています。発がんの促進作用が確認されるなどなかなか問題の多い油。

体に悪い脂といえば、トランス脂肪酸（マーガリンなどに含まれる）の生成がアメリカで禁止されました。常温で固まらない植物油に水素を加えトランス脂肪酸を精製することで固めていたのですが、トランス脂肪酸の大量摂取が体に悪いと明らかになったため、トランス脂肪酸の精製が禁止されました。
パーム油は常温で固まるので原理的にはトランス脂肪酸の代わりに使えるのですが、「パーム油はトランス脂肪酸の健康的な代替にはならないと」公表され、農水省もこの一文を公開しています。マウスの実験ではパーム油を与えたマウスはラードを与えたマウスより生存率が低く、ただの飽和脂肪酸以上に良くない油であることが分かっています。
パーム油ってそれくらい良くないんです。

カレールーに使われる油は、以前はパーム油が一番多かったのですが、最近は牛豚混合油脂が増えて少しましになりました。それでも相変わらずパーム油は使われていますし、動物油脂も飽和脂肪酸が多いことは変わりありません。
カレールーの40%は油脂です。原材料のうち一番多いのが油脂なので原材料名の最初に”食用油脂（牛豚油脂・パーム油）”と書かれています。とろみをつけるために含まれる小麦粉より断然多いです。

さてこれに対してレトルトカレーは油脂が少ないです。
原材料表記を見ると、まず野菜、次に小麦粉、肉類、そして牛脂豚脂混合油と4番目に来ます。小麦粉どころか肉より少ない。
またパーム油も使いません。レトルトカレーは固形にする必要が無いからですね。

カレー粉から手作りするものに比べれば飽和脂肪酸は多くなってしまいますが、それでも市販のルーより油脂が少なく、安全な食品といえます。

宇宙食の実績

宇宙滞在中に食べる宇宙食にはレトルト食品も採用されています。長期滞在する飛行士は150日、約5か月も宇宙に滞在しますが健康上の問題は起きていません。
ちなみに宇宙食のレトルトカレーはハウス食品が、通常のレトルトカレーと同じ工場で作っています。

そんなわけで、レトルトカレーが健康上問題のある食べ物ではないことはわかっていただけたと思います。これだけではビタミンなどが不足しますので毎日レトルトカレーという食生活は問題ですが、カレーパーティーとしてたまに食べるものとしては全く問題ありません。